たかが胆石 されど胆石

胆のう炎と胆石で1か月以上入院した時のことをブログにしました。自分の備忘録的なブログです。

ERCP(内視鏡的逆行性膵胆造影)を受けることに

胆嚢炎で3回めの入院になって、再びCT検査。

 

何回、CT受けただろう?

 

担当医の予想通り、胆石が十二指腸あたりまで落ちてきて胆道を塞いでいたらしい。

 

この状態だと、たとえ胆のうを手術で取り除いても肝臓で作られる胆汁が消化液としてちゃんと排出されないため、症状は回復しないとのこと。

 

そのためにERCPでつまり内視鏡を口から挿入し、十二指腸の側から処置具を入れて胆石を処理する必要があるとのこと。

 

ここまできたら仕方ない。受けるしか。

 

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3回めの入院の3日めにERCPを受けることになった。

 

今回は絶食に加えて絶飲食つまり水もダメ。

 

3月の初めでまだ寒かったから助かった。

 

検査直前には麻酔薬が入ったお薬を口の中でうがいのように飲み込まないでぐちゅぐちゅする。

 

それで喉がしびれるらしい。

 

点滴で鎮静剤を入れながら、ほとんど眠った状態で内視鏡が入っていく。

 

なんとなく入っていく感触はあったが、気がついた時にはごほごほとむせて目が覚めた。

 

看護師さんが「緊張してあまり鎮痛剤が効かなかったね~。しんどかったねえ」と慰めてくれる。

 

でも気がついたのは内視鏡を出す時なので、自分的にはそこまで苦しくなかったけど。

 

ドレーン挿入のほうがしんどかったから。

 

少し、膵臓の機能が悪くなったが、担当医の説明ではそれは想定内のことだから大丈夫とのこと。

 

とにかく、あの痛みからは今のところ開放されているので、まあいいかという感じ。

 

でもまだこれから手術なんだよ。

3度めの入院

翌日、診察時間に病院へ行った。

 

到着した時はそこまで痛くなかったのだが、時間が経つごとに痛みが増してきた。

 

それも今回は以前の疝痛発作とは違う痛み。

 

右の背中と左肩が猛烈に痛い。

 

疝痛発作の時は座っていられなくて、動きまわっていたが、今回は痛すぎて身動きができない。

 

先生の診察の時間は11時のはず。

 

でもなかなか順番がこない・・・(滝汗

 

耐えられなくて、看護師さんに「痛くて・・・」と訴えるが、「もう少しで先生みえますからがまんしてください」と言われる。

 

結局、担当医の診察は12時半過ぎてた。

 

緊急手術が入って、診察時間が遅れたらしい。

 

仕方ないよね・・・(しかしかなり痛いんです・・・)

 

「先生!!かなり痛いです。」と息も絶え絶えに訴える。

 

先生にドレーンのロックをはずしてもらい、胆汁をとりあえず出してもらう。

 

すーっと痛みが収まっていく。

 

そのまままた入院に。

食事には気をつける

無事に手術までは一旦退院ということになったが、食事には気をつけなくてはいけない。

 

脂っこいものなどを食べてしまうと、胆嚢が胆汁を出そうとがんばってしまうので、石が動いてまた疝痛発作が起こりかねない。

 

自宅に帰って、いろんな方々の胆石の闘病ブログを読み漁り、この本を購入することにした。

 

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後で病院に持って行ったので、病室での写真になってしまったが。

 

とにかく、和食がいいみたいで、脂っこくない食事にした。

 

でもちょっとだけ甘いパンみたいなのも食べてみた。

 

バターが良くないのか、ちょっと背中が痛くなった。

 

ちょうど退院して1週間後、気になって病院へ行った。

 

担当医の先生の診察の日ではなかったので、別の先生に診てもらった。

 

血液検査で肝機能があまり良くないと言われた。

 

次の日が担当医の診察日だったので、もう一度翌日、診察を受けるように言われて帰宅。

 

今、考えるとそのまま入院すればよかった。

 

また激痛に耐えることになるとは・・・・

 

 

 

再入院10日目で退院

前回の入院では5日目におかゆを食べることが許可されたが、今回は6日目にやっとおかゆ開始。

 

そして再入院8日目に普通食に。

 

CT検査を再びして、症状がなんとか安定していることの確認。

 

この調子なら10日ぐらいで退院できそうとのこと。

 

また万が一、炎症が起きてしまったら怖いので、胆嚢に刺したドレーンは抜かないでおくことにしてもらった。

 

またあの痛い処置をするかと思うと、手術が終わるまではこのままのほうが安心だ。

 

入院中は胆汁を貯める袋を下げていたが、ドレーンの先をロックして、袋を取り外してやっと10日目に退院になった。

 

前回はもらわなかったのだけど、今回はこんなかわいいカードをもらった。

 

まだ完治したわけではないけど、うれしかったな。

 

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相変わらず絶食の日々

再入院して、相変わらず絶食の日が続く。

 

前回の入院の経緯を考えるとたぶん5日間は絶食だろうと推測していた。

 

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せめて気分だけは明るくと桜の花が咲いているお茶を買ってみたり。

 

「お茶、お水のみ飲むことができます」という札が点滴棒にさげられている。

 

「餌を与えないでください」みたいだ(笑

 

胆汁を抜くことで、少しづつだが肝臓の炎症もおさまってきた。

 

GOTが590にもなっていたが(通常は13~37)やっと88まで下がってきた。

 

GPTは826が(正常値は8~45)312まで下がってきた。

 

白血球は正常値の35くらいまでになってきた。

 

とにかく安静にして過ごすしかない。

 

テレビは寝ながら見ているのは疲れるので、ラジオをよく聴いた。

 

病院の消灯は21時と早いので、眠れない夜もラジオがあるとなんだか安心した。

 

今は携帯のアプリがあればFMもAMもコミュニティーFMも聴けるので便利だ。

 

 

 

胆嚢穿刺・ドレナージ処置

再入院3日め。

 

胆嚢に針を刺す処置、つまり胆嚢穿刺・ドレナージをする。

 

先生の都合なのでいつ呼ばれるかわからないのでドキドキしながら時間を過ごす。

 

お昼ごろの予定が、午後の遅い時間にやっと呼ばれた。

 

事前に部分麻酔をすることなどの説明は受けていたが、やっぱり不安だ。

 

ひろ~い検査室でエコー画像を見ながらの処置が開始。

 

まず、表面の皮膚と、胆嚢や肝臓に部分麻酔の注射をされる。

 

麻酔の注射は何回も経験しているけど、かなり痛い。

 

しばらく麻酔が効いてくる時間を待って、いよいよ針を挿入していく。

 

そこの箇所は麻酔が効いているけれど、内臓が押されると背中の方へと痛みが響く響く!!!

 

動いてはいけないのだが、あまりの痛さに身体が自然と動いてしまう。

 

弱音はあまり言わないほうだけれど、思わず「いた~い!!」と唸ってしまう。

 

エコーを見ている検査技師の先生にも「もうちょっとがんばってね!!」と励まされ、なんとか恐怖の時間が終わる・・・

 

脇腹にはチューブが挿入され、先につけた袋には胆汁が溜まっていく。

 

ベットに横になっているとそこまで感じないが、トイレに行こうと起き上がって歩くと息もできないくらい痛い。

 

というか、息をするとたぶん圧迫されるので痛むのだと思った。

 

できるだけ息を止めて歩いた。

 

今、思い出してもあの針を入れる時の痛さは経験がないくらいの痛さだったなあと感じる。

 

疝痛発作だけでもしんどいのに、痛いこと続きでほとほと弱ってしまった。

 

疝痛発作再び!!

 

退院して2日めに感じた違和感。

 

なんだか背中が痛い・・・

 

退院して3日めの早朝、またあの疝痛発作が起きてしまった。

 

まだ朝の5時でしたが、ひどくなる前にと思い病院に向かう。

 

しかし、診察を待っている間もじっとしていられない痛みが・・・(汗

 

とにかく痛み止めの点滴をしてもらい、急遽またCT検査へ。

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救急外来の先生に最悪な場合、膵臓に炎症起きているかも、とにかく入院ですと言われる。

 

CRP定量はそこまで上がっていなかったけれど、白血球は136に跳ね上がり(退院時は46でした)明らかにどこかでなにか異常なことが起きている。

 

再び絶食&24時間点滴生活へと逆戻り・・・

 

今度の病室は外科病棟になった。

 

でも廊下側だから、外が見えない。

 

そして、入院2日めにMRI検査を受けることになった。

 

CTよりももっと正確に胆石の状態を見ることができるからという理由で。

 

実はかなりMRIは苦手なのだ。

 

あの狭い空間にじっとしてるのがかなり苦手。

 

閉所恐怖症とまでは思わなかったけれど、以前、MRIを受けた時はかなりしんどかった。

 

でも逃げるわけにもいかないので、とにかく横になったら検査が終わるまでずっと目を閉じていようと決めていた。

 

で、楽しいことを妄想して、狭い空間にいることなんて気が付かないふりをすればそのうち終わるだろうと。

 

今回はこんな感じで検査を乗り切った。

 

そして、担当医からのお話は・・・やっぱり胆管に石が詰まっているとのこと。

 

そのために炎症が起きて、疝痛発作が起きてしまった。

 

今の状態を改善するためには、手術はまだできないので、それまでの処置として、胆嚢に針を刺して、胆汁を出すこと。

 

おまけに黄疸も出てきて、肝臓の機能も低下していまっているので早急に処置をするとのこと。

 

その処置は次の日、再入院3日めに行うことになった。