たかが胆石 されど胆石

胆のう炎と胆石で1か月以上入院した時のことをブログにしました。自分の備忘録的なブログです。

気がつけば平均年齢90歳の部屋だった

車いすで意識朦朧として入院したので、内科の病室ということしか認識してなかったが、痛みも落ち着いてきて部屋の様子がわかってきた。

 

4人部屋だったのだけど、どうも私以外は90歳代の方々らしい。

 

2月だったためか肺炎で入院されている方が多かった。

 

隣の方は下血があって輸血をされていた。

 

隣の方はしっかりした方だったけど、向かいのベットの方たちは認知症もあるようだ。

痰の吸引現場

 

肺炎だと痰が絡んで苦しくなる。

 

だから痰の吸引を定期的に看護師さんがしなくてはいけない。

 

今まで身近に吸引を見たことはなかったのだけど、かなり辛そうだった。

 

認知症ではっきり意思を示さないおばあちゃんが看護師さんに「殺す気か!!」

と怒鳴った時は、不覚にもうっかり笑えてしまった。

 

命を保つためにしなくちゃいけない治療もおばあちゃんにとっては殺される!!と感じたんだろうな。そのくらい痰の吸引はしんどいんだなと実感した。

 

家族の対応

高齢の方の入院は長くなるから、なかなかご家族もお見舞いに来れないのかもしれない。

 

一番、ぐさっときたのは夕方、肺炎と診断されて入院してきたちょっと認知症のおばあちゃんに家族が言った言葉。

 

家族の方が(娘さん?お嫁さん?)「もうお迎えがきたんだよっ!!」って吐き捨てるように言っていた。

 

認知症になっているとはいえ、それはちょっと悲しい言葉だった。

 

逆に隣のおばあちゃんのところには毎日、娘さんがお見舞いにみえていた。

夜にはお孫さんもほぼ毎日みえていた。

週末には遠くに住んでいるお孫さんも駆けつけて「顔色良くなったね」と励ましていた。

 

私も高齢になって入院したら、子どもたちや孫達がお見舞いに来てくれるかな?

隣のおばあちゃんみたいになりたいなと思った。

 

とにかく今回入院してみて、高齢者の患者さんが多いことにびっくりした。

 

50代の私なんか「若いね~」って言われていた。

 

相変わらず、食事はできず、水分のみの生活だったけど、小さな窓からみえる空が唯一の癒やしだった。